今回の記事では、タイで現地採用として就職を考えている人に向けて、どんな求人があるのか、どのくらいのお給料がもらえるの、求められる人材の3つのポイントについて記載しています。
①どんな求人があるのか
タイ人材紹介会社の求人947件を調査した結果は下記の通りです。
職種ごとの主な仕事の内容は下記の通りです。
職種 | 主な仕事の内容 |
営業 | 日系企業相手の営業、在タイ日本人向けの不動産仲介業など |
事務系 | 秘書や、営業職駐在員のサポート |
カスタマーサービス | コールセンター、ツアーコーディネーター |
技術系専門職 | 工場長、エンジニア |
IT | システムエンジニア、Web系 |
生産管理・品質管理 | 製造業 |
事務系専門職 | 弁護士事務所、会計事務所、コンサル系 |
購買 | 調達 |
通訳・翻訳 | 医療通訳、社内通訳(秘書兼)、法律や社内文書などの翻訳 |
ポイント
その他、タイでは日系飲食店の求人も多いです。人材紹介会社ではなく、フリーペーパー、掲示板などの求人に応募するもしくは紹介などにより就職する人が多いです。
②どのくらいのお給料がもらえるのか
調査の結果、職種別平均月給は下記の通りになりました。
職種 | 平均月収 |
営業 | 66,000バーツ |
事務系 | 59,500バーツ |
カスタマーサービス | 56,000バーツ |
技術系専門職 | 93,000バーツ |
生産管理・品質管理 | 77,500バーツ |
事務系専門職 | 124,500バーツ |
購買 | 69,000バーツ |
通訳・翻訳 | 56,000バーツ |
IT | 81,500バーツ |
下記、職種別にもう少し詳しく見ていきます。
営業
5万から8万バーツの求人が多いです。7万バーツいじょうの求人であれば高い方であると言えます。
ポイント
営業職の場合、これにプラスして営業成績によるプラスのお給料をもらえる会社もあります。
事務系
9割方5万から7万未満の求人です。9万バーツ以上の求人はありませんでした。
6万バーツ以上で相性が合えば決めてしまっていいと思います。7万バーツ以上の求人は見つけたら即応募した方が良いでしょう。
カスタマーサービス
日本語のみのコールセンターの場合、月3万バーツ~のケースが多いです。
ポイント
カスタマーサービスの場合がシフト制も多いです。夜勤があるケースもあるため、事前に確認することが望ましいです。
IT
他の職種と比較してIT系は基本的に給料が高めです。ウェブ系よりもシステムやソフトウェアエンジニアの方が給料が高いです。
経験によっては15万バーツ以上も狙える職種です。
その他
工場系は、スタッフレベル6-7万バーツ、マネジャークラスで10万バーツ前後~といったイメージです。
事務系専門職は、弁護士事務所・会計士事務所、有資格者は10万-15万バーツ~、無資格者は6万~7万といったイメージです。
通訳・翻訳の求人は平均給与の通りです。
③求められる人材
求められる人材を、年齢、社会人経験、語学スキルの3つのポイントから見ていきます。営業職の求人100件から調査した結果は下記の通りです。
年齢制限
年齢制限を設けている求人票に記載されている年齢制限は下記の通りです。
営業職に限らず、事務系やカスタマー・サービスでも同様の結果が出ました。
一方で、他の職種でも、給料の高い求人ほど、年齢制限を設けていませんでした。即戦力を求めているためだと思います。
ポイント
ポテンシャル採用に関しては、35歳を一つの募集目安として考えられていると言えます。
社会人経験
求人票に記載されている社会人経験に関する記載は下記の通りです。
9割方、社会人経験は求められます。社会人経験が無い場合には、コールセンターなどを紹介されるケースが多いです。
次に、経験年数に記載のある求人票上の経験に関して、年数の記載があったものをまとめてみました。
ポイント
3年以上の社会人経験があることが望ましいことがわかります。
語学スキル
求人票に記載されている語学スキルに関する記載は下記の通りです。
9割以上の会社が求職者に語学スキルを求めています。
ポイント
タイ語ではなく、英語の日常会話レベルを求めています。
語学スキルに関しては、営業職と事務系は同じような結果になりましたが、カスタマー・サービスに関しては、語学スキル不問としている会社の割合が営業職、事務系よりも多い結果となりました。
ただ、語学スキルを求めているとしても求めるレベルに関してはバラつきがあるように感じます。
社内のタイ人との協力や簡単なコミュニケーションが求められているケースが多いため、そこまで高度な語学スキルは求められていないケースも多いです。
ポイント
語学スキルが十分に無い場合にも、コミュニケーションをとる姿勢、入社後に勉強する姿勢を上手く伝えることが大切です。
まとめ
男女問わず35歳以下で社会人経験が3年以上であれば、比較的簡単に仕事が見つかると言えます。英語もできれば求人には困りません。
想定給与は6万から7万バーツと思います。
新卒海外就職を検討されている方へ
よっぽどタイで働く理由がない限りおすすめしません。海外での社会人経験は日本で転職する際に社会人経験とカウントしない会社もあるためです。
タイでの就職、将来日本での転職を真剣に考えているのであれば、日本で新卒として就職し3年ほど社会人経験を積んでからタイに来た方がいいと言えます。
タイで新卒タイ就職を検討する場合、まずは最低限日本の就職サイトに登録し、日本の求人情報を集めることをおすすめします。