今回の記事では、タイで現地採用として就職を考えている人に向けて、タイにある求人の疑問に答えるために、タイの大手求人サイトを分析してみました。
どんな職種の求人があるのか
タイ現地採用の求人947件の募集職種を調査した結果は下記の通りです。
募集している職種が1番多かったのは営業職の35.16%、2番目に多かったのが事務系の18.8%、3番目に多かったのがカスタマー・サービスの12.67%でした。
営業職と事務系、そしてカスタマー・サービスで全体の求人の6割以上を占めていて、タイで求人を探す場合は主にこの職種で探すことになると思います。
ポイント
人材紹介会社の求人ではあまり見かけませんが、この他にも寿司職人や調理系のお仕事の求人はフリーペーパーやHPでよく見かけます。
どのくらいのお給料がもらえるの
タイにある求人256件を調査したところ、職種ごとの平均月収は下記の通りになりました。
職種別 | 平均月収 |
営業 | 66,000B |
事務系 | 59,500B |
カスタマーサービス | 56,000B |
技術系専門職 | 93,000B |
生産管理・品質管理 | 77,500B |
事務系専門職 | 124,500B |
購買 | 69,000B |
通訳・翻訳 | 56,000B |
IT | 81,500B |
マネージャー職も含む平均月収のため、営業職、事務系とカスタマー・サービスで求人を探す場合、はじめの給与は50,000B~60,000B(約150,000円~180,000円)と思っておいたほうがいいです。
給与の高い事務系専門職は会計士やコンサルタント等の職種です。社会人経験2年経験の事務職などは、ほとんどが50,000Bか50,000B以下です。
注意ポイント
待遇の良い人気求人はあっという間に募集が埋まります。見つけたらすぐに応募しましょう。
どんな人が職を見つけやすいのか
営業職の求人100件から
- 求められる社会人経験
- 年齢制限
- 語学スキル
を調査した結果、下記のようになりました。
求められる社会人経験
88%以上の会社から社会人経験が求められていることがわかります。
求められる経験年数
次に、経験年数に記載のある求人票上の経験に監視、年数の記載があったものをまとめてみました。
この結果から、1年の経験だとタイでの就職では全く評価されず、主に3年以上の経験者を求めていることがわかります。
注意ポイント
2年未満は新卒扱いになってしまうそうです。
ポイント
社会人経験2~3年以上あると募集できる求人は案件は増えます。
年齢制限
次いで、求人票に記載されている年齢制限に関しては下記の通りです。
35歳以下であれば9割の求人に応募ができますが、35歳を超えると応募できる営業職の求人が半分以下になっていることがわかります。
ポイント
タイの求人として30代半ばを一つの募集目安として考えられていると言えます。
社会人経験、年齢制限に関しては、営業職に限らず、事務系やカスタマー・サービスでも同様の結果が出ました。
求められる語学スキル
求められる語学スキルに関しては、下記の通りになりました。
91%の会社が語学スキルを求めています。また、必要としている会社の多くが、タイ語ではなく、英語の日常会話レベルを求めています。
社内のタイ人との協力や簡単なコミュニケーションが求められているためだと思います。
語学スキルに関しては、営業職と事務系は同じような結果になりましたが、カスタマー・サービスに関しては、語学スキル不問としている会社の割合が営業職、事務系よりも多い結果となりました。
カスタマー・サービスでは、会社によって日本人上司のもとで日本人顧客向けに仕事をする形態もあるためだと思われます。
ポイント
語学スキルの他に、IT系や調理系の資格を持っている人は待遇や給与もいいです。
参考記事
まとめ
男女問わず35歳以下で社会人経験が3年以上であれば、比較的簡単に仕事が見つかると言えます。英語もできれば求人には困らないでしょう。
もちろん、年齢を問わない求人もありますが、選ぶ企業側からすると複数の候補者がいる場合、同じスキルであれば長く働ける人材から採用していくことが多いため、かなり狭き門と言えます。
また、社会人経験が少ない場合には、タイで働くための労働許可の関係もあり、応募できる会社が、コールセンターなどのタイ政府から特別に優遇されている会社に限られることもあるようです。
新卒海外就職を考えられている場合、よっぽどタイで働く理由がない限りおすすめしません。
注意ポイント
海外での社会人経験は日本で転職する際に社会人経験とカウントしない会社もあるためです。
社会新経験なく就業できる仕事の給与は30,000B~50,000B(9万円~15万円)程度が多いです。
ポイント
タイでの就職、将来日本での転職を真剣に考えているのであれば、日本で新卒として就職し3年ほど社会人経験を積んでからタイに来た方がいいと言えます。
タイで新卒タイ就職を検討する場合、まずは最低限日本の就職サイトに登録し、日本の求人情報を集めることをおすすめします。
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