バンコク市内で暮らしていこうと思ったときに、主な移動手段となる交通事情。
バンコクでは
- 電車(BTS・MRT・ARL)
- タクシー(車・バイク)
- シーロー
- トゥクトゥク
- バス
があります。今回はバンコク中心地を走る公共交通機関と街中を走る乗り物のご紹介です。
BTS
バンコクの中心地から、オフィス街のシーロムエリア、日本人が多く住むスクンビットエリアなどバンコク都心を運行する電車『BTS(ビー・ティー・エス)』です。
地元の方の他、観光客、日本人にも多く利用されてる公共交通機関のひとつです。
時刻表はありません(5~10分間隔で運行)
飲食・喫煙・バルーン・ドリアンの持ち込みは禁止
今現在は線路延長中
ペットボトルや水筒の持ち込みはできますが、ストローが刺さった飲みかけのものは持ち込みができません。
ポイント
BTSは正式にはタイ語で『ロット・ファイ・ファー』といいますが、タイ人もBTSと言うため、タクシーでもどこでも「BTS○○」と伝えたほうが伝わりやすいです。
乗り方
BTSは、複雑な乗り物ではありません。現在、中心地のBTSサイアム駅以外は、2線路で運行しています。
ホームには、次の駅の明記はありませんが『行き先の終点の名前』が記載してあるのでそれがそれぞれ行き先の乗り場になります。
他にも、改札通ってすぐ中央に壁があり、そのすぐ横に行き先となる駅一覧の看板が出ています。左右それぞれ別の方面に色が塗ってあるので、行きたい駅の方面(色が付いてる方)の看板がある階段を上りましょう。
券売機で購入する方法
基本的にお札は使えません。駅の窓口で両替してもらえるので、お札が使える券売機(青色の電子パネル式)がない場合は両替してもらいましょう。
- 行き先の価格を見る※券売機横に路線図、駅名の横に金額が記載
- 券売機で切符を購入する
- 金額ボタンを押す
- お金を入れる(10B、5B、1Bのみ)
- 切符が出てくるので受け取る
- 改札を通る
- 行きは差し込み口に入れて抜き取る
- 帰りは差し込み口に入れるだけ改札を通る
ICカードを購入する方法
ICカードには2種類あります。
- 回数券:使用期限30日。場所の指定なし(改札通して1回)
- チャージ式:お金をチャージして使用する
購入方法は
- 窓口でICカード『ラビットカード』を購入する(初回発券料200B)
- お金をチャージする
- 改札を通る
- 行き帰り同様、改札の上部分にピッとする
★回数券の料金★2018年1月現在
465B(約1,395円)/15回
725B(約2,175円)/25回
1,080B(約3,240)/40回
1,300B(約3,900)/50回
注意ポイント
追記:初回ICカードの作成時に身分証明書(パスポート等)の提示が求められるようになりました。
ワンデイフリーパス
1日乗り放題の乗車券です。
140B/日(2018年1月現在)
BTSの公式ホームページ⇒ (BTS) http://www.bts.co.th/customer/en/main.aspx
MRT(地下鉄)
BTSと同じく、中心部から郊外までを走る地下鉄MRT(エム・アール・ティー)です。
今現在は、BTSで乗り換えをする場合
- BTSシーロム
- BTSアソーク
- BTSモーチット
で乗り換えが可能です。
時刻表はありません(数分感覚で運行)
飲食・喫煙・バルーン・ドリアンの持ち込みは禁止
線路拡張中
ポイント
MRTは正式にはタイ語で『ロット・ファイ・タイディン』と言いますが、タイ人もMRTというため、「MRT○○」と伝えた方が良いです。
乗り方
MRTでは基本的にお札が使用できます。まれに券売機が故障して硬貨のみの場合もありますが、窓口で両替または窓口で切符が購入できます。
時間帯によっては、切符の購入にかなり並ぶので、並んでいる場合は窓口で切符を購入するのがおすすめです。
ポイント
MRTの切符は黒いコイン型で「トークン」と言います。
行き先は、BTSと同じく『駅の終点が明記』されています。また、ホームの乗り場の出入り口頭上に、駅一覧があり、行き先に色が塗ってあるのでそれを参考にしましょう。色が塗ってある方向に進みます。
券売機で購入する方法
- タッチパネルで「イングリッシュ」に切り替え、行きたい駅をクリック
- 金額が表示されるのでお金を入れる(20B、50B、100B、500B)
- トークンとお釣りを受け取る
- 改札を通る
- 行きは改札前の色ラインの手前で止まり、トークンをピッと当てて改札を通る
- 帰りは同じく色のラインの手前で止まり、トークンを投入口に入れて改札を出る
注意ポイント
改札にラインが引いてありますが、中に入りすぎるとトークンが入らなかったり反応しないことがあります。
ICカードを購入する
MRTにもICカードがあります。種類は1種類で、チャージ式のICカードです。
購入方法は
- 窓口でICカード「ストアード・バリュー・カード」を購入する(初回購入180B)
- お金をチャージする
- 改札を通る
- 行き帰り同様、ICカードはピッとして通ります
ポイント
タイ語で日は「ワン」と言いますが、数字を英語で言うなら「Day」の方が混乱しないとしないです。タイ人に伝えるときは、英語とタイ語は混ぜない方が無難です。
注意ポイント
追記:初回ICカードの作成時に身分証明書(パスポート等)の提示が求められるようになりました。
MRTの公式ホームページ⇒ (MRT) http://www.bangkokmetro.co.th/index.aspx?Lang=En
ARL(エアポートレールリンク)
ARLスワナンプーム国際空港と、バンコク市内のBTSパヤタイ・MRTペチャブリーを繋ぐ高架鉄道ARL(エー・アール・エル)です。
各駅停車で空港利用者の他、通勤の方達も利用する電車のため、大きな荷物を置くスペースがありません。また、通勤時間や帰宅時にはラッシュになるため、乗ることが困難な場合もあり、避けるのが無難です。
時刻表はありません。ホーム内にある電光掲示板に時刻が表示されています。20分間隔で運行。
飲食・喫煙は禁止
乗り方
MRTと同じく、切符は黒いコイン型のトークンです。タッチパネル式の券売機もありますが、窓口でも購入が可能です。
BTSパヤタイが終点・発なので、車線は現在1本。今後はドンムアン空港まで伸びる予定なので、行き先に注意しましょう。
乗り方、切符の購入方法はMRTと同じです。
Airport Rail Linkの公式ホームページ⇒ (Airport Rail Link) http://www.srtet.co.th/index.php/en/
タクシー・バイクタクシー・トゥクトゥク
タクシー
バンコクを走るタクシーは、黄×緑、ピンク、赤、黄色、黄緑、緑などカラフルです。バンコクのタクシーはタクシー会社で正規に雇われたタクシーの運転手というより、日雇いやレンタルが多く、様々な業種の方が運転手として働いています。
ポイント
タイは副業が国で認められているから、警察官とかがタクシーの運転手をしていることもあります。
タクシーの基本的な乗り方
初乗りは35B
- 道路に手を出してタクシーを止める
- 乗り込む前に自分でドアを開け、行き先を伝える
- OKが出れば乗り込む(メーターが動いているか確認を)
- 降りるときにお金を払う
ポイント
場所や時間帯、交通状態により断られることもあります。行きたくないだけの時もあれば、個人的に行けない事情がある(ガソリンがない、タクシーの返却時間に間に合わない)もあるので、めげずにチャレンジするのがいいでしょう。
注意ポイント
日本では乗り込んでから行き先を伝えますが、タイでは乗り込む前にドアを開けて行き先を確認してから「OK」が出て乗り込んだ方が無難です。また、大きなお金ではお釣りを出さないことがあり、20B札50B札の小さなお金で出すのが良いです。
★タクシーアプリ★
現在は、グラブタクシーやウーバーのように携帯アプリでタクシーを呼ぶことができます。目的地をあらかじめマップ上で設定でき、料金も表示されています。
バイクタクシー(バイタク)
タクシーのバイクバージョンです。後ろにのります。基本的に2人乗りですが、3人で乗ることもあります。渋滞の多いバンコクでは重宝されるタクシーの1つです。
バイタクの運転手は、オレンジ色のジャケットを着ています。
最短距離で10B~
2km以内なら25B以内、5km以上ならお互いの交渉、10km以内なら100B以下が妥当な金額だと思います。(自信はありません。)
バイタクの基本的な乗り方
- バイタく乗り場または路上で捕まえる
- 行き先を伝える
- 料金を聞く
- 納得がいけば乗る
- 降りた時に払う
ポイント
バイタクは、だいたい大通りから入れる小道(通称:ソイ)に乗り場があります。乗り場にはかならず料金表があるので確認しましょう。
注意ポイント
走っているバイタクを停める場合(通称:流し)は乗る前に「いくらになるか」確認しましょう。価格を確認しないと降りた時にボッタくられる可能性が高いです。
トゥクトゥク
おもに観光用の乗り物ですが、地元の方たちも多く利用しています。こちらは完全に言い値、交渉で乗り込むことになります。
だいたい利用すると200B~300Bが多め、距離にもよりますが大抵の距離なら100B~200Bくらいが相場です。
シーロー・ソンテウ
トラックの荷台を旅客用に改造した、乗合バスまたは乗合タクシーです。バンコクでは非常にポピュラーな乗り物で、郊外や県外に行くとタクシーの代わりとして多く目にします。
シーロー
シーローは4人乗りで、おもにソイを行き来する乗り物です。乗合もOKなので、席が空いていたら乗り込むことも可能です。行き先を告げ、料金を確認し荷台に乗り込み、降りるときにお金を支払います。
初乗り20B
同じソイの中なら20Bで行けます。仮に友達同士で大人数で乗り込んだ場合1送迎みんなで20B、乗合の場合や降りる場所が異なる場合は、それぞれ20B支払います。ソイをまたぐと価格が上がります。
ソンテウ
ソンテウは乗合バスです。バスなので行き先がすでに決まっています。車体の横にタイ語で行き先が明記されているので、手を挙げて停めて乗り込み、降りるときにお金を渡します。
船
バンコク市内にある運河を走るジェットがついた小船です。渋滞の多いバンコクでは、通勤通学、普段の生活でもよく利用されます。
バンコク市内の中心地の場合、おもに日本人の多いトンローエリアからも船が出ています。ここからアソーク、チットロムと通る運河での交通手段です。
また流行りのチャオプラヤ川にある運河のとおりはリバーサイドと呼ばれ、オシャレなカフェエリアが多いです。
注意ポイント
混んでくると立ち会いになります。船と言っても手すりや柵とかはないので落ちないようにしてください。
バス
バンコク市内を走るバスです。市内バスは全て番号表記されており、番号でどこに行くのかがわかります。電車と同じく時刻表はありません。
バス停で乗りたい番号のバスが来たら、手を挙げて全力で乗りたい合図を送ります。
完全には止まってくれないバスもありますし、2車線目から乗り込まなきゃいけない時もあります。じりじり動いているので、素早く乗り込みましょう!乗り込むと料金を回収しに来る人がいます。
降りる際は、近くになったら入口近くに移動しブザーを押して降ります。降りる際も、ちゃんと止まってくれない場合もあるので、気をつけて素早く降りましょう。
足腰が弱い、どんくさい人はあまり向いてない乗り物です。
高くても20Bなので、できる限りお釣りが出ないように小銭を持ち歩きましょう。また、バスにはクーラーが付いているバスと、付いていないバスの2種類あって、クーラー付きの方が料金も高くなっています。
ポイント
ルート以外を走ったり、急に下ろされたりすることもあり、難易度が高い乗り物ですが、使いこなせるようになると色んなところに行けるようになります。元気がある人にはおすすめです。まさにタイライフです。
バンコクのバス事情をしっかり抑えた一冊
バスを乗りこなしたい人におすすめしたい本です。
まとめ
バンコク市内の交通手段は非常に多く、料金も低いため、タイに慣れると日本の方が不便に感じます。
車がなくても不便でないというのが非常に助かっています。
最後に、ご参考までに有名な本である地球の歩き方タイのリンクを貼ります。